Webマーケティングの概念と考え方
最終更新 2022年5月16日 by j-works
Webマーケティングとはインターネットを利用してWebサイトを中心に行うマーケティング活動のことです。WebサイトにはWebページやトップページと呼ばれるものがあり、わかりやすいようにここではWebサイトをホームページと呼ぶことにします。
Webマーケティングの具体的な手法
Webマーケティングの具体的な手法は、
- ターゲットとなるユーザの心をつかむホームページを構築
- 検索エンジンでホームページが上位に表示されるよう施策を行い多くのユーザに訪問してもらう
- SNSを活用してあなたの伝えたい情報を発信する
- ネット広告を使って自社を拡散する
などがあります。
つまり、Webを使って人を集め、セールスする一連の流れをWebマーケティングといいます。
Webマーケティングのメリット・デメリット
Webマーケティングは、Webを使わないアナログマーケティングと比較すると特徴がわかりやすくなります。
アナログマーケティングとは、チラシ、テレビ、新聞等、インターネットを利用しないマーケティング手法です。
Webマーケティングとアナログマーケティングを比べたときのメリットデメリットは以下のようになります。
- 1.小回りが効く
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ユーザの反応見ながら、すぐに修正や変更・改善等ができる。
- 2.コストを低く抑えられる
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様々な分析ツールが無料または格安で利用できる。
広告費用は、CM・新聞・雑誌・チラシなどのアナログ手法に比べて格段に低い。 - 3.規模を広げやすい
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全世界を市場にでき、一度に多くの人へアプローチできる。世界中からアクセスでき、物理的な距離は関係ない。
- 1.信用されにくい
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運営者が分かりにくく、きちんと運営していても顧客から信頼されるのに時間がかかる。
- 2.伝わりにくい
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実際に体験することができず、商品サービスの価値が伝わりにくい。使用感や体験、お店の雰囲気など、デジタル化しにくい情報を伝えるのが難しく、顧客に価値を理解してもらうのが難しい。
Webマーケティングでは、顧客の行動をデジタル化して分析することができます。また、少ないコストで顧客の反応を見ながら作りこんだり、物理的な距離を気にせず日本中の顧客をターゲットにできます。
直接対面でセールスする場合は、アプローチできる数に限りがあります。当然、一人の顧客に対面でセールスしているときは他の顧客へセールスすることができません。これは一ヶ所に集まってセミナーを開催している時も同様です。
限られた時間の中で限られた数にしかアプローチできない対面セールスと違って、Webマーケティングで行うセールスには限りがありません。
ホームページの役割
ホームページの具体的な役割としては、ホームページに集まってきた人々に様々な情報を提供して信頼関係を構築し、お互いが欲しいものと交換します。ネットショップであれば商品とお金の交換を行い、資料請求のサイトであれば見込み客の連絡先と資料を交換することになります。
顧客と交換するものには様々なものがありますが、ビジネスの観点から見ればどれも最終的には売り上げ・利益の増加につながるものです。
- ホームページの役割
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- 問い合わせ、資料請求
- 商品サービスの購入
- 顧客リストの収集
- リクルートの申し込み
当たり前の事ですが、顧客と交換するものが異なれば当然Webマーケティングの仕組みも異なります。ターゲット顧客も違えば扱う商品やサービスも違います。つまり、それぞれが自社に最適なWebマーケティングの仕組みを作っていかなければならないのです。
「この人から欲しい」を引き出す
欲しいと思う価値基準は人それぞれですが、あるものをそのままポンと渡すのではなく、ターゲットに合わせて見せ方や売り方を変えたり、付加価値を付けたりする必要があります。
また、ターゲットが普段からどのようなことを考えているのか?どういう行動をとるのか?普段の心理状態はどんなものなのか?を把握し、顧客の方から「あなたとWIN-WINな価値交換をさせてもらいたい」と思ってもらう必要があります。
売れる仕組みに重要な「信頼と期待」
私たちがなぜ商品を買ったりサービスを受けたりするのかと言うと、今以上の改善に期待したり、より良い未来に期待を抱くからです。
Webマーケティングに限らず全ての商売において、顧客と信頼関係を構築することや顧客に価値を正しく伝える事は最も重要です。
しかし、信頼関係の構築・期待してもらう、この2つはWebマーケティングではなかなか実現しにくいものです。なんとなくホームページを作っただけでは成果が出ない時代になりました。ホームページが珍しかった頃ならともかく、競合が増えた現在ではなおさらでしょう。
競合が増えた中でホームページを利用し顧客の信頼と期待を得るためにはどういったものが必要なのかを上げるとすれば、
- ネットショップのデザインが新しい
- 会社概要ページに事細かく情報が載っている
- 定期的に更新が行われきちんとメンテナンスされている
- 代表者の顔写真や挨拶文が入っていて想いが掲載されている
- 商品の産地や製造元等の記載が載っている
- 商品はどのような人が使っていて、他の顧客は満足しているのか掲載がある
- 特商法やプライバシーポリシーなどネットショップに必要な表記がある
- セキュリティーによって守られている
などです。
まだまだ有りますが、つまり「信頼関係をどう構築し、期待をどう育成していくか」が重要です。
これはホームページだけに限った話ではなく、SNSの活用においても言えることです。
「顔が見えない、どのような人かわからない」このような状態から信頼関係を構築し期待を抱かせるためには、どのようにしていくべきか?を考えながら施策を行っていく必要があります。