【SNSマーケティング】全く反応がとれないアカウントは”アカウント崩壊”しているかも

最終更新 2022年11月8日 by j-works

SNSを始めたての頃は何を発信したらいいのか、とても迷うかと思います。

私自身とても迷ったのが…..

  • 上越の中小企業、小売店に対して発信をするべきか?
  • 何気ない日常のことを投稿するべきか?(ランチやディナーの写真を投稿など)
  • 子育て中心で発信していくべきか?
  • 全国のクリエイター向けに発信するべきか?

色々迷いました。

SNS始めたて当初、私のビジネスターゲットは上越の中小企業・小売店事業様でした。

なのでハッシュタグは上越や新潟県内を含めて普段の日常や家族サービスのことなどを投稿していました。

しかし途中から全国のクリエイターに向けても発信することにしました。

上越のこと、家族のこと、クリエイティブ系のこと、仕事のこと、ジャンルはバラバラになっていき統一性が失われ、インプレッション(相手フィードでの表示)の低下に悩みました。

ここで、ジャンルは絞って発信していくべきだったと後悔することになります。

この記事では、

  • SNSマーケティングするにあたりなぜジャンルを絞るべきなのか?
  • ジャンルを絞らないと起こりうる『アカウントの崩壊』

などについて詳しく書きたいと思います。

目次

SNSマーケティングにおける発信ジャンルの選定とは?

発信ジャンルの選定とは、

  • 食べ歩き
  • 温泉
  • 家族関係
  • 子供のこと
  • 人間関係
  • 食べ物
  • ダイエット
  • 筋トレ
  • ゴルフ
  • 釣り

etc…

これらをあらかじめ決めて発信することを指します。

ジャンルを絞ることで共通の趣味の人がおすすめ表示されたり、フォロワーやいいねが増えやすくなるといった特徴があります。

共通の趣味や特徴で繋がれば見込み客に自然とアプローチできたり、意外なところで案件の受注に繋がることもあります。

逆に、ジャンルを絞らないと見込み客にならないアカウントも集まります。

「見込み客でなくともフォロワーが増えるに越したことはないんじゃ?」と思うかもしれませんが、闇雲にフォロワーが増えることでの大きな落とし穴も存在します。

こちらの発信に興味を持たない、いわゆる『ゴーストアカウント』の誕生。

ゴーストアカウントが増えていくことでアカウントの崩壊が始まります。

ゴーストアカウントとは?
一般的には、登録はしているが一切ログインしないアカウントのことを指す。
※部活で例えるなら幽霊部員

発信ジャンルを絞らないとアカウントが崩壊する

1.アカウントの崩壊とは

自分のアカウントにゴーストアカウント(いいねしない閲覧しない、こちらに全く興味を示さないアカウント)のフォロワーが増えることで、SNSアルゴリズムに悪い評価を与えてしまいます。

アルゴリズム

「このアカウントはフォローは多いけど、全然クリックされていなし、いいねも全くないな。投稿内容が良くないアカウントかもしれない」

各種SNSにはアルゴリズムが存在します。

どのSNSにおいても、ユーザーに価値ある情報や適した情報の提供を前提としてアルゴリズムが組まれています。

SNS運営サイドはユーザー離れを防ぐために、なるべく人気のある投稿を優先して表示します。これは、滞在時間を伸ばすためです。

逆に『いいねが少ない』『クリック率が低い』などの投稿や人を不快にする投稿』は、ユーザー離れを助長するため、『価値が低い投稿』と判断してオススメ投稿に表示させなくします。

アルゴリズム

「支持率(いいねや閲覧数)が低い価値の低い投稿は皆んなに見せても仕方ないよね。だから表示させる必要ないか」

例えば、

Aさんの場合

フォロワーが1000人。一つの投稿で『いいね』が10〜20。いいねの確率は1〜2%

Bさんの場合

フォロワーが1000人。一つの投稿で『いいね』が100〜200。いいねの確率は10〜20%

どちらが評価されるかと言うと、Bさんです。

SNSアルゴリズムはBさんの投稿を優先的に拡散してくれます。

Aさんは残念ながら評価が低いので、SNSは拡散してくれません。なので、認知されることなく埋もれてしまいます。

このように、何を投稿してもすぐに埋もれてしまい拡散力がなくなってしまうことを、『アカウントが崩壊する』『アカウントが壊れる』と言います。

2.なぜアカウントは崩壊するのか?

アカウントが崩壊するのには大きく分けて二つの理由が存在します。

興味を持ってくれないフォロワーを集めたから

数だけのフォロワーを集めた場合はアカウントが崩壊しやすくなります。

例えば、フォロワーを買ったりするのがアカウント崩壊の典型的な例です。

フォロワー数の割にはいいねの数が極端に低いなど、これはフォロワーを買った時に起こる現象です。

なぜフォロワーを買うのか?

ユーザーは影響力のありそうな人を積極的にフォローします。この特性を利用してフォロワーを集めやすくするためにアカウントを買いフォロワー数を増やします。

フォロワーを買うとフォロワー数が増えて凄いアカウントに見えますが、実はハリボテのアカウントになります。

それどころか、何を投稿してもクリック率やいいね数が伸びない崩壊したアカウントになります。

やがてSNSアルゴリズムからは『質の悪い投稿しかしないアカウント』だとみなされてしまい、そのアカウントの表示優先度を下げます。

その結果、崩壊したアカウントの投稿は誰にも認知されることなく埋もれてしまいます。

また、質の『良い』『悪い』はいいね数だけで決まるものではなく、リーチ数や記事の滞在時間、保存数も大きく影響しています。

『フォロワー数』や『いいね数』が低いのに『人気投稿』として上位に表示されている投稿には、『いいね数』などの”目で見てわかるもの”以外のものも、大きく影響していると言われています。

フォローバック狙いで片っ端からフォローしていくローラー作戦は、質の悪いフォロワー(こちらに興味を示さないゴーストアカウント)を集めてしまうので崩壊の原因になります。

ジャンルを絞らずに色々な発信をしてしまっている

例えば、Aさんが料理関係のハッシュタグをつけて投稿したとします。

#フレンチ料理
#フレンチ料理おすすめ
#ランチ
#家族でランチ
#おすすめランチ

この投稿でフォローしてくれる人は、『料理店が好きな人』や『家族でランチに行きたいと思ってる人』や『フレンチ料理店の経営者』などです。

次の投稿で料理と全く関係ないジャンル、例えば『愛車』に関することを投稿したとします。

当然これでは料理が好きでフォローしてくれた人たちからの『いいね』は集まりません。

「愛車について投稿しよう
#車
#愛車
#ファミリーカー

料理好き

「自分には関係なさそうだな」

このように、色々なジャンルを発信して色々な属性のユーザーを集めてしまうことで、フォロワー数の割にはいいね数が伸びないなどの現象が起こってきます。

料理好き

「私は料理にしか興味ないよ」

車好き

「私は車の情報だけが欲しいな」

「フォロワー数の割にはインプレッション低い。いいねもイマイチだ…」

いいね数やクリック率が悪いとSNSアルゴリズムからの評価はどんどん下がります。

SNSアルゴリズムからの評価が下がると拡散力が下がるので認知されなくなり、やがてアカウントが伸びなくなり集客効果もなくなってきます。

このように、ジャンルをバラバラにして様々な属性を集めることで表面上のフォロワーは増えるかもしれませんが、反応率の悪いアカウントに育ってしまいます。

複数ジャンルを発信したい場合の対処法

投稿のネタに困ったり、キャンペーン情報を発信したり、事業や会社や商品サービスのことを発信したり、たまには違った投稿をしたくなる時もあると思います。

また、ブランディングのために自分のことや家族のこと、趣味のことなどを発信するのも必要になると思います。

そこで、アカウント崩壊を防ぎつつ上手に複数ジャンルを発信するのに有効な手段を三つ紹介します。

1.複数ジャンルを発信したいときはアカウントを複数用意する

全く違ったジャンルを発信したい場合はアカウントを複数用意し、アカウントを切り替えて発信する方法があります。

例えば

  • ランチや食事について発信する雑記用のアカウント
  • 車やゴルフなどの趣味を発信するアカウント
  • 仕事、ビジネスについて発信するアカウント

といったように、投稿するネタに合わせてアカウントを切り替えて発信します。

各種SNSは簡単にアカウントを切り替えられるので手間はあまりかかりません。

フェイスブックでは個人アカウントは一つしか持てませんが、ビジネスアカウントは複数作ることができますし、Instagram、Twitter、TikTokも複数作成することができます。

複数アカウントを管理する分、いいね周りやコメント周りは若干手間なのが難点です。

2.複数ジャンルを発信したいときはストーリーズやライブ配信を活用

ストーリーズについてはFacebook、Instagramに限りますが、とても有効です。

例えば建築関係のアカウントの場合、投稿は施工事例や実績お客様の声などを投稿し、ストーリーズで社長の趣味や家族のこと、仕事に対する思いや、普段の日常などを投稿します。
※ストーリーズの特徴、上手な使い方、ブランディング方法などについては改めて別の記事にしたいと思います。

ストーリーズを活用すれば投稿フィードはバラバラにならないので、世界観、統一性は守られます。

ハッシュタグや投稿ジャンルに統一性を持たせると、SNSのアルゴリズムは専門的(特化したアカウント)だとみなし、そのジャンルで上位表示するようにします。
※SNSはGoogle検索と理屈は同じです。より一つのジャンルに特化した専門性の高いアカウントは、評価の高いアカウントになります。

3.普段からコミュニケーションをとっておく

古典的ですが最も自然であり、SNSが推奨している方法です。

コメントしたりメッセージを送ったりして相手と仲良くなることで親近感が湧きます。

これによりユーザーからの反応が良くなります。

リアルの人間関係と同じで、普段からコミュニケーションを取ることを心がけるようにしてください。

また、SNSには親密度が存在し(現在は確認する術はなし)、『コメント』『良いね』『メッセージのやりとり』などで、親密度が高まるとされています。

親密度が高いユーザー同士の発信はお互いの画面に優先的に表示されるようになります。

ユーザー

「この人の投稿に限っては、なぜこんなに連続的に表示されるんだろう?」

アルゴリズム

「あなたと仲がいい人の投稿はどんどん表示させよう」

仲の良い友人や家族が必ず表示されるのは、その人の投稿を普段からたくさん見たりアクションを起こしているからです。

結論、アカウント崩壊を防ぐためにはジャンルを絞るとよい

集客前提でSNS発信をするのであればジャンルを絞りましょう。

毎日の息抜きや雑記などのちょっとした発信であればオールジャンルのゴチャ混ぜスタイルも良いですが、見込み客を集めてしっかりマネタイズを考えるのであればジャンルは絞るべきです。

発信スタイルは個々の自由ですが、アカウントが壊れた頃にマネタイズを考えても復帰が難しくなるのでご注意ください。

また、普段からコミュニケーションを取ることがなにより重要で、投稿内容(ジャンル)関係なく常にチェックしたくなる関係作りが大切です。

SNSマーケティングによる顧客との相互フォローは、フォロー自体が大切なのではなく、その後のやりとりや関係性作りが最も大切です。

また、コミュニケーションを取る際はアイコンも重要で、「誰が発信しているのか?」「どのような人なのか?」といった視点も重要になってきます。

こちらも参考にしてみてください。

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